こんにちは。今回はPowerPoint(通称パワポ)で作るペーパークラフトのお話しです。

子供が簡単に作れるペーパークラフト

最近はクオリティの高いペーパークラフトが、ネット上で多数掲載されています。しかも無料で。

ですが、クオリティが高いとなると、その分少し難易度も高めです。未就学児が作るのはちょっと難しい。うちの娘は工作が好きなようなので、なんとか創作意欲が湧くようなものはないかと考えていました。

そこで思いついたのが「パワポで作る箱型ペーパークラフト」です。ペーパークラフトというか箱を装飾したようなものです。今回はそちらのやり方を説明していこうと思います。

最低限用意するのはPowerPoint(およびそれに準ずるソフト)のみです。家庭向けプリンターと用紙があれば家ですぐにできますが、なければコンビニプリントでも良いかと思います。

※ちなみに筆者はPowerPoint2013(Window11非対応…古い)を使用していますが、互換ソフトでもほぼ同様の手順で作ることは可能かと思います。

Googleスライドでもできますが、サイズ調整の自由度が少し低い(mmやcmなどで指定できない)です。

オリジナルペーパークラフトの作り方(基本)

事前準備:スライドのサイズ設定

こちらはやらなくても大丈夫ですが、できあがりのサイズをイメージしやすいので設定しておくことをオススメします。

なお、ここでは一般家庭で良く使われる「A4サイズ」で印刷することを想定しますが、別のサイズを使いたい方も手順としては同じです。

①上部の”デザイン

②右の”スライドのサイズ

③”ユーザー設定のスライドサイズ

④スライドのサイズ指定の”

⑤印刷したい用紙のサイズを指定(図ではA4)

⑥”OK

これで、スライドのサイズ設定は完了です。作っていきましょう。

製作手順

①ベースとなる四角形を配置

上の”書式”で縦と横のサイズが表示されています。こちらの数値を適宜書き換えましょう。

塗りつぶしはなし(もしくは白)で、枠線は黒にしておいた方が後で見やすいかと思います。

②箱の展開図を作成

組み立てて箱になるように四角形を配置します。どこを貼り合わせるのかを意識しましょう

下図のような展開図を作るときには、張り合わせを意識して水色矢印部の長さを合わせましょう(参考に各図形のサイズを記載しています)。

③のりしろを付ける

それっぽい形なので台形を使います。配置に注意しましょう。

”のりしろ”の文字は子供が分かりやすくするためには書いた方が良いと思います。ただし、薄いコピー用紙だと貼り付け後に透けてしまうこともあるので、クオリティと分かりやすさどちらをとるか次第かと思います。

④装飾する

バスを例にすると、

タイヤを付ける(丸・黒)

を付ける(四角形・水色)

ヘッドランプを付ける(四角形or丸・黄色orオレンジ)

テールランプを付ける(四角形or丸・赤)

これだけでだいぶバスっぽくなります。あとは色を付けたり帯を付ければオリジナルバスの完成です。参考までにこの記事を執筆しながら私が作ったものです。

猫乗っけてみましたw

装飾はせずに、子供に色を塗ったり、絵を書いたりしてもらうのも良いと思います。

⑤印刷する

自宅のコピー機やコンビニで印刷します。最初に「スライドのサイズ設定」をやっていないと、想像よりも小さくor大きく印刷される場合あります

普通紙でもそれなりのものができますが、お金を気にしないのであれば光沢紙を使った方が発色も良く、また用紙自体も固いので組み立てがしやすいです。

⑥組み立てる

ハサミで切り取って、糊を貼れば完成です!

ただの箱と侮るなかれ、大人が作っても立体になるって意外と嬉しいですよ。

オリジナルペーパークラフトの作り方(応用)

画像を持ってくる

電車やバスは真横や真正面から撮った写真などが上げられていることがあります。オリジナルペーパークラフトと言っていますが、その画像をそのまま使ってしまうのも1つの手だと思います。例えば下記のようなものが作れます。

出典:RailLabヨドバシ.com

どちらも「○○系 側面」、「○○系 正面」でヒットした画像を貼り合わせています。側面に関しては、片側しかなかったため、もう一方はコピーした画像を反転させています(画像選択→書式→回転)。

なお、ネットの画像を使う際には利用規約もあるかと思います。基本は商用利用はせずに個人で使用しましょう

キャラ物を作る

まるっこいものなど、画像を持ってくるのが難しいこともあるかと思います。そんな時は図形を組み合わせて作ってみるのが良いかと思います。意外とパワポの図形で事足りています。例えばトップに乗せている「モルカー」も図形の組み合わせで作られています。例えば顔の部分は、下図の図形を使っています。

自分で作っているといえど、著作権とかの関係があるので、こちらに関しても個人利用のみとしましょう。

実際に子供に作ってもらった

モルカーが好きな娘に作ってもらいました。

型紙を渡す。写真を撮るから待ってと言うと、早くと急かされる。
ハサミで回りを切って
折り目を付けて糊付け
完成!

時間としてはだいたい10分弱。投げ出さずに最後まで作り切りました。

ご満悦なようで、テーブルの上を走り回らせていました。キャラ物はバリエーション増やすのもかわいくて良いかもしれないですね。

ワンポイントアドバイス

図形のコピーと移動

いちいち「コピー(Ctrl+C)」と「貼り付け(Ctrl+V)」をするのは面倒ですし、図形が適当に配置されてしまいます。ここで使えるのが、

・キーボードの「Ctrl」を押しながら図形を移動:元の図形がコピーされそのまま移動できる

・キーボードの「Shift」を押しながら図形を移動:図形が縦横に平行移動できる

・キーボードの「Ctrl」と「Shift」を同時に押しながら移動:コピーして平行移動

さらにパワポでは図形がきれいな位置に揃うと赤い点線が出て知らせてくれます(互換ソフトもおそらく同じかと思います)。なので、私は下記のように展開図を作っています。

①Ctrl+Shiftを押しながら図形をコピーして大きめに平行移動

②Shiftを押しながらコピーした動かす図形と基準の図形が重なるように平行移動

図にしても分かりづらいですね…余裕があったら動画化検討します。

とりあえずCtrlやShiftを押しながら図形を動かすと便利なことが起こります。実務でも使えると思うのでぜひ試してみてください。

前面の帯と側面の帯を繋げる

電車やバスって帯がまいてありますよね。適当に引くと組み立てた後に前面と側面で帯がつながらないなんてことも起きかねません。私は下図のような方法を取っています。

回転は対象部分(上の図では前面)は”グループ化”してから行いましょう。

まとめ

パワポを使って子供も作れる簡単なオリジナルペーパークラフト作成のお話しでした。

特別な機器も必要なく、家で簡単に子供が喜ぶものが作れます。今回ご紹介したのは組み立ても簡単なので、工作が好きな子でなくても自分で作り上げる達成感が味わえるんじゃないかなと思ってます。

ある程度大きい子供は、自分で型を作ってみるのも良いかもしれないですね。

また子供だけでなく、意外と大人も楽しめます。さらに仕事に使うパワポの使い方も向上すると一石二鳥ですよw

おうち時間の楽しみにいかがでしょうか?

最後までご覧いただきありがとうございました。