こんにちは。今回は3Dプリンタの魅力についての記事です。
買おうかな?と迷っている方、何か家でできる趣味がないかな?と思っている方の参考になれば幸いです。
導入のきっかけ
私が3Dプリンターを購入したきっかけはジョブチェンジでした。
機械設計→事務職にジョブチェンジして、単純作業をゆるくやって毎日定時上がりという天国のような環境になりました。しかしその生活を数か月続けているうちに「何も成長していない」感が徐々に大きくなり始め、このままで良いのかと危機感を抱くようになりました。
そこで、前職の機械設計で培ったCAD(3D形状を作るソフト)を使って自分のスキルを温存しながら趣味として成り立つものは…と辿り着いたのが3Dプリンターでした。
誕生日にかこつけて妻に購入を打診、幸い承諾を得ることができました。
そもそも3Dプリンターとは?
何ができるのか?
プリンターと言いますが、紙に文字や絵を印刷するのではなく「立体物」を印刷することができます。

上の写真でいうと、鹿のフィギュアが印刷したものです。
方式(後述)によらず、地層のようにいくつも層を重ねて形を作ります。なのでどうしてもできた作品には少なからず積層痕と呼ばれるボコボコした跡が付いてしまいます。

家庭向けは大きく分けて2種類
家庭で手軽に導入できるプラスチック製の作品を作れるタイプには、「FDM方式」と「光造形方式」の2種類があげられます。ざっくりいうと、
FDM方式:ランニングコストが安い、印刷したらすぐ使える、強度はまぁまぁ、見た目イマイチ
光造形方式:ランニングコスト高い、印刷後の後処理が必要、強度低い、見た目キレイ
手っ取り早く試したい方、日常使いする物を作りたい方にはFDM方式が良いかと思います(私もFDM方式の製品を使用)。
ただ、はじめからフィギュアを作りたい!や飾れるようなきれいなものを作りたい!という方は光造形の方が良いかもしれないです。積層痕(ボコボコした跡)が目立たず滑らかな表面のものを作るには優れています。
購入のポイント
ECサイトで「3Dプリンター」で検索をかけると膨大な種類がヒットします。製品ページを見ればどっちの方式かは分かりますが、サムネイル画像でぱっと見分けたいとなると、

むき出しで機械感強めなのがFDM、色付きのクリアカバーに覆われておしゃれ感あるのが光造形なことが多いです。
(FDM形式でもカバーに覆われているものもありますが…)
コストのはなし
本体のコスト
値段は1万円程度のものから数万のものまで多種多様です。比較記事はたくさんあるので購入前に調べておくと良いと思いますが、初心者が使うには「オートレベリング」が付いているものを強くお勧めします。
簡単に言うと、作品を印刷する「台を平面にする作業」を自動的にやってくれる機能です。これがないとネジを回しながら手動で調整する必要があるため、ちょっとハードルは上がってしまうかと思います。
ちなみに私はTRONXY社の「XY-2 PRO」というモデルを購入しています。お値段はAmazonで¥25,000程度で購入しています。手ごろな価格で組み立ても簡単、オートレベリングももちろんついてます。YouTubeに動画を挙げている方もいるので使い方が分からないときも安心です。

消耗品のコスト
FDM方式を前提としてお話ししますが、絶対に必要なのは「フィラメント」と呼ばれる材料です。だいたい1kgで¥2,000程度で購入できます。1kgとなるとかなり色々作れます。

多くのFDM方式の3Dプリンターで使われるフィラメントの種類は下記3つです。
PLA:値段がお手頃、成型がうまくいきやすい、強度まずまず
ABS:値段がまずまず、条件をちゃんと設定しないと成型失敗する、強度が強い
TPU:値段高め、成型後の見た目がイマイチ、やわらかい
明確に作るものが決まってなければ、初心者にはお手頃なPLAがおすすめです。ABSは負荷をかけて使うもの、TPUはスマホケースなど変形させて使うものを作りたいときに選択するのが良いかと思います。
買ってよかったこと
3万弱払って良かったかというと、私としては非常に満足しています。
なんと言っても、好きなときに好きなものが作れること。日用品や子供のおもちゃなど思いついたものを簡単に形にすることができます。あとここの幅が数センチ小さければ…もう少し形がこうだったら…という願いも自分の努力次第では実現させることができます。
あとは、あわよくば作品が売れればなんて思っていますが(笑)
CADが使えない…という方もいるかと思いますが、世の中にはタブレットで簡単に使用できるCADもありますし、3Dデータ自体がネット上に無料で落ちているので、好きなものを見つけてそれを印刷することもできます(「ShareLab NEWS」というサイトの記事で無料データが公開されているサイトが紹介されていました)。
ステイホーム(もうすぐ終わる?)のご時世に、家でできる趣味を探しているという方は、あと2ヶ月くらいでボーナスですが検討してみてはいかがですか?
最後までご覧いただきありがとうございました!